佐野元春

新曲感想『合言葉-Save It for a Sunny Day』佐野元春&THE COYOTE BAND

今回の記事は本日10月30日に配信リリースされた佐野元春&THE COYOTE BANDの新曲『合言葉-Save It for a Sunny Day』についてです。

本年は佐野さんにとってデビュー40周年というメモリアルな年でしたが、終息の見えないコロナ禍によって、ほかのアーチスト同様にさぞかし翻弄されたことと思います。

しかし佐野さんはミュージシャン・アーチストとしての歩みを止めることはありませんでした。そんな佐野さんの姿勢には敬服しますし、ファンとしてはうれしい限りです。

そしてこの度リリースされた最新曲『合言葉~』は、「この道」「エンタテイメント!」に続き、2020年において実に3曲目の新曲となります。

過去にオリジナルの新曲を1年で3曲もリリースしたのは、1980年代、直近で言っても1999年以来となりますので、やはり本年2020年は様々な要因があるにせよ、特別な一年であることに間違いはないかと思います。

『合言葉-Save It for a Sunny Day』の感想

例によって前置きが長くなったので、見出しで区切りました。

で、新曲の『合言葉~』を聴いた率直な感想を言えば、不満でも大満足でもないグッドソングといった感じですね。

もちろん新曲を届けてくれるだけでありがたいことは言うまでもありません。

曲調としてはやわらかなソウルナンバーといった趣きで、近年の作品で言えばアルバム「MANIJU」の「悟りの涙」、アルバム「或る秋の日」のタイトル曲「或る秋の日」あたりが思い浮かびます。

上記2曲は私のお気に入り曲ですが、本曲はそれらに似たテイストを感じるもののお気に入りに仲間入りするかと問われればちょっとビミョーですね。

「悟りの涙」や「或る秋の日」に比べると本曲のアレンジはあっさりというかさっぱりしていますね。私的にはもうちょい味を濃くしてもらいたかったですね。

コヨーテバンド感もあまり…うーん、やっぱりコヨーテバンドの良さを極大化させるのは、やっぱりロックンロールタイプの曲かなぁ。

歌詞については、本年リリースされた「この道」「エンタテイメント!」以上にコロナ禍を感じさせるものです。

「計画はみんな無駄になった」「でもかまわない、まだチャンスはあるよ」

「ゆっくり世界は息を吹き返す、その日を待って」と、佐野さんらしく、押しつけがましくなく、聴き手の背中を優しく押してくれます。

しかし、「力を節約しとこうぜ」「夢を節約しとこうぜ」とただ慰めるだけで終わらないのも佐野さんらしいなと思いました。

で、その合言葉とは何でしょう? 「力(夢)を節約~」「Save It for a Sunny Day」のほかに「守って」「祈って」もありました。

そう、合言葉って結局なんなんだよ?問題の発生です。

「合言葉はそう、Save It for a Sunny Day」と歌ってくれていたら一発で理解できたのですが、その前に「力(夢)を節約~」ほかが挟まっているので、結局、合言葉が何なのかがイマイチよく分かりません。

もしかして本曲でいう合言葉とは歌詞フレーズではなく、本曲全体が一つの合言葉なのかも知れませんね。

まあいずれにしても、今後ライブで佐野さんが「合言葉は!」ともし観客席にマイクを向けたとしても私は迅速に反応する自信がありません。

あとMVも公開されました。そのMVはこちら

このMVはちょっと…な感じを受けましたね。本曲のMVには「愛が分母」「この道」「エンタテイメント!」では感じなかった大人の事情的なものを感じます。

本曲のMVはスライドショー的なもので、使用されている画像の多くはネット上の画像サイトから引っ張って来たのかな?と思わせるものです。(確証はありません。完全なる憶測です)

べつにそれがいけねーって訳ではないですが、いまひとつ本曲がヘビロテ化しそうにない要因に一役買ってしまっている気がします。

逆に「エンタテイメント!」はあのMVがあることで、ますます好きになったというのもありますんでね。

詩の世界観から言えば、画像があった方がより伝わりやすくなると思うので難しいところではありますが、この際、文字が踊っているだけのタイプのMVでも良かった様な気もしますね。

とまあ、色々と好き勝手にガタガタ書きましたが、上の方で書いた様に新曲を届けてくれて大変ありがたい気持ちであることに何ら変わりはありません。

以上、新曲感想『合言葉-Save It for a Sunny Day』佐野元春&THE COYOTE BANDでした。ありがとうございました。