佐野元春

【私的数曲レビュー】MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004

今回の記事は、佐野元春さんの「MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004」というベストアルバムの事前レビュー 数曲レビューになります。

内容は、24年間に渡るEPIC/SONY時代の作品がCD3枚組、全48曲収録されているボリュームたっぷりなものになっています。

さて、紆余曲折あったもののいよいよ発売が近くなって参りました。記事どうすっかなぁ? ま、とりあえず下書きでも…ということで書き進めて来ました。

しかしよくよく考えてみれば、アルバム入手後に書くと言ってもさすがに全曲レビューはきついので、入手前も後もそれほど書く内容は変わらないなということでこの際フライング公開しちゃいます。

ただ、アルバム入手後に何曲かピックアップして感想を追記するかも知れませんが…2020.10.8追記します。

また、佐野元春&ザ・コヨーテバンド、初のベストアルバム『THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005–2020』が同時リリースされます。


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MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004  全体的な印象

本作は佐野さんがEPICソニーに在籍していた1980年から2004年まで、アルバムで言えば1980年のデビューアルバム『BACK TO THE STREET』から『THE SUN』までの期間のベストアルバムになります。

まず、佐野さんのこれまでのベストアルバム”的”なのを列挙しますと、

『No Damage』、『Moto Singles 1980-1989』、『Slow Songs』、『No Damage II(Greatest Hits ’84-’92)』、『The 20th Anniversary Edition』、『GRASS』、『THE LEGEND – Early days of Motoharu Sano』、『THE SINGLES – EPIC YEARS 1980-2004』、『ベリー・ベスト・オブ・佐野元春「ソウルボーイへの伝言」』並びにユーキャンの佐野元春スペシャルボックス『Sound & Vision 1980-2010』と全10作品あります。

そして本作が実に11作目のベストアルバムになります。まあ、過去に10作品ものベストアルバムがあると言っても、それぞれ企画性や個性が強いものが多いので、結局、アレを除いて毎度毎度購入してしまいます。そして今回も…

で、今回のベストアルバムはどんな内容かというと、デビュー40周年ということで極めて王道的な正統派のベストアルバムで、CD各16曲入りの全3枚組というボリュームになっています。

ここでちょっと不思議に思ったのが、同時リリースされた『THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005–2020』も最終調整の結果、CD各16曲入りに変更されています。

ちなみに本作と最も毛色が近いと思われる『The 20th Anniversary Edition』もCD各16曲入り(2枚組)、『No Damage II』、『THE LEGEND』、『ベリー・ベスト・オブ・佐野元春』も16曲入りになっています。

それがどうした? だから何?って気が我ながらしますが、コヨーテバンドとのベストアルバムが最終調整でDISC2から2曲減って各16曲入りに変更されたので何となく気になったのです…

肝心の収録曲については人それぞれだとは思いますが、私的には「シェイム-君を汚したのは誰」、「99ブルース」、「クリスマス・タイム・イン・ブルー」が収録されていないのは残念でしたね。

特に「クリスマス・タイム・イン・ブルー」は、12インチシングルのジャケットデザインをされた牧野良幸氏が、本作とコヨーテバンドとのベストアルバムのジャケットデザインを担当されているだけに…ま、それとこれとは話が別なんでしょうけど。

あと、アルバム『Stones and Eggs』からは1曲も選ばれていないのは謎です。せめて「メッセージ」は入れて欲しかったですね。

収録曲のバージョンも特徴的です。12インチバージョンで好評だったものが7インチシングルバージョンで収録されていたり、Radio edit versionなるものが多めになっていたりと、やはり曲数を多めにしたかったのかな?と思いました。

しかし出来るだけたくさんの曲を聴いてもらいたいというのは、アルバムの趣旨から言っても当然だと思います。

(Radio edit versionとは、ショートバージョンのことであると勝手に決めつけておりますが、実際どうなのかは入手してみないと分かりません)

また、本作は全体的に収録バージョン等が、それこそユーキャンのボックス『Sound & Vision 1980-2010』によく似たものになっています。

このユーキャンのボックスがデビュー30周年を記念しての企画商品であったことを考えれば、今回の40周年記念のベストアルバムとのある種の類似性があることは理解出来ます。

特に本作の1曲目と2曲目はアンジェリーナとガラスのジェネレーションであり、ver.もアンジェリーナが’99 mix version、ガラスのジェネレーションがAdditional recorded versionとなっています。

本作の公開されている表記では、「ガラスのジェネレーション Additional recorded version」となっています。そう、2006とは記されていないのです。

しかしながら新たに録音したとの情報はないので、これは2006年にリリースされた『THE SINGLES – EPIC YEARS 1980-2004』の時に編集・録音された「ガラスのジェネレーション2006 Additional recorded version」のことなのだろうと思います。

もしそうだとすると、ユーキャンのボックス『Sound & Vision 1980-2010』だけでなく、『ベリー・ベスト・オブ・佐野元春「ソウルボーイへの伝言」』も同じ1曲目と2曲目でしたので、本作で実に3回目の同じ1曲目と2曲目ということになります。

(ちなみに時系列的に正しくは『ベリー・ベスト・オブ・佐野元春』が2010年、『Sound & Vision 1980-2010』が2012年リリースです)

なんだよ?毎度おなじみの1, 2曲目じゃいけねーのかよ?という声が聞こえてきそうですが、べつにそれがいけねーと言っている訳ではありません。

何しろベスト盤ですからね。1曲目と2曲目はアンジェリーナとガラスのジェネレーションでベスト。ver.もこれでベスト。何度やってもベストはベスト…ですね。はい。

しっかし佐野さんが「ガラスのジェネレーション2006 Additional recorded version」をそんなに大好きだったとは知りませんでしたね。

ハートランドからの手紙#191によれば、当時のものはヴォーカルとピアノだけを残し、その他は新たに追加したり差し替えをしたのだとか。

ベスト盤3作連続で2006ver.が採用されるということは、もはやオリジナルver.は葬り去られた気すらします。

私なんて未だに「ガラスのジェネレーション」を聴くときはオリジナルバージョンなのですが…やっぱりみんな、佐野さんが提示している2006ver.の方を好んで聴いているのかなぁ?

まあ、とにもかくにも本作は、ユーキャンのスペシャルボックスをブラッシュアップした作品と言えるかも知れませんね。

そもそも佐野さんはあちらにはあくまでも監修という立場であり、それほど深くは関わっていなかった様ですし…

ちなみにあちらはCD5枚+DVD5枚+BOOK5冊+別冊音楽詩集で3万5千円超えという、中々手が出にくい価格ですので、本作の価格は歓迎すべきかも知れません。

また本作は全曲テッド・ジェンセン氏によるリマスター音源を使用しているそうですし、本作用にリミックスした曲も4曲入っていますんでね。

ちなみにユーキャンのスペシャルボックスのCD5枚はやっぱり各16曲入りの全80曲です。

しかし名曲中の名曲「クリスマス・タイム・イン・ブルー」は何故かあちらにも収録されていませんし、『The 20th Anniversary Edition』にも収録されていません。謎です。

MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004  数曲感想 2020.10.8追記

いやーようやくEPIC時代のベスト盤が届きました。アマゾン師匠まさかの遅延というね…しかも10日~12日の到着のはずが、今日8日に届くとのメールが来ました。

これまた想定外でしたが、悩んだ末に会社を昼でバックレました。お腹が痛いってことでね。熱っぽいはこのご時世、何かとマズいんで。

で、商品到着は16時頃。そんな訳でコヨーテベスト同様にソッコー開封しての感想になりますので、不行き届きな点はどうぞご容赦願います。

しかしAlternate versionとは何でしょう? Alternateの意味は交互、ACアダプターのA(交流)ですが、ボーカルと演奏のことでしょうか?

実際聴いた感じでは、ボーカルと演奏が交互にガチンコ真っ向勝負みたいなド迫力です。

もちろん、まだ全曲聴いた訳ではありませんが、とにかく音質の向上がハンパない感じです。旧作・過去作をお持ちの方は聴き比べることをおすすめ致します。

あと、ガラスのジェネレーションはやっぱりアレでした。でもべつに悪い訳じゃないからもうこれでいいかな?って思っています。

スターダスト・キッズ (Additional recorded version)

Additional recorded versionってことですが…ああ、そう言えばそうですね。こっちの方が後だったですね。

あくまでもオリジナルは、シングル「ダウンタウン・ボーイ」のB面に入っていたハーモニカが印象的な、のほほんとしたマージービート風のアレってことですね。

なんかこっちがオリジナルのイメージがあるもんで、これを聴いたときはちょっと混乱してしまいました。

悲しきレイディオ (’20 re-mix version)

オリジナルではなかった?アコギが聴こえますね。あとは音質の向上でしょうか?全ての楽器が前面に出てきていますね。

「どこにも逃げられずに君は踊っているぅー」の”いるぅー”の部分に佐野さんの明らかな声の震え的なものが確認できます。

これはオリジナルでは聞こえなかったものですね。

オリジナルではカットしたのか?短くなってる感じはしないんですが…あるいは音質の関係で聞こえなかったのか?はたまた聞こえない様に処理したのか?うーむ。

時間はエンディングをカットして20秒程度短くなっていますね。オリジナルでは、ダッダッジャジャーンで終了していますが、こちらはフェードアウトです。まあでも問題ないと思います。

彼女 (Re-take 1991 version) 

これ良いですね。こんな感じでしたっけ「スロー・ソングス」。「スロー・ソングス」って声変わり後の作品なんで、当時は結構困惑したことを覚えていますが「彼女」がこんなに良かったとは…再発見ごちそう様です。

シーズン・イン・ザ・サン – 夏草の誘い (Alternate version)

ストリングスやROMYさんのコーラスが強調されていますね。そして佐野さんのボーカルはダブルボーカルが強調されてオリジナルと微妙に違う感じに聴こえます。

いや、要は全体的にクリアになって全てが鮮明になったってことでしょうね。

ただ、オリジナルでは1:43あたりからアコギのジャカジャカがいたと思いますが、いなくなった?もしくは奥に引っ込んだ?様です。

あと、2:16あたりの間奏&コーラスの時にいたタンバリンはどうやら姿を消した様です。まだ他に何かあるのかも知れません。

まあでも「Moto Singles 1980-1989」と比べたら桁違いですし「The Essential Cafe Bohemia」と比べても、全てがかなり良くなっています。

約束の橋 (Additional recorded version)

シングルのこのボーカルってこんなに力強かったっけ?って感じです。もっとアレな感じの印象があったので…悪くないですね。

まあでも私はアレンジ込みで、オリジナルver.じゃなきゃ、ダメ!絶対!派であることに何ら変わりはありませんが。

ザ・サークル (Remix & Radio edit version) 

これ最高です。いずれ「The Circle」の私的全曲レビューをやりますが、この「Dance Expression of The Circle」の「Mark McGuire Version」が素晴らしいのです。

しかし時間が6:35とちょっと長めで…しかしこのver.は4:22と普通の長さに編集されていてグッドです。

君の魂 大事な魂 (Alternate version)

基本的にはシーズン・イン・ザ・サン同様に全てがクリアになって前に出てきた印象です。時間は1分程度短くなっていますが食い足りなさは感じませんでしたね。

太陽 (Alternate version)

基本的には上記と同様の感想ですが、オリジナルにあった3:46あたりの佐野さんの小さなつぶやき(英語かな?聞き取れません)がこちらではなくなりましたね。時間はオリジナルと同じ4:19です。

まあ、とりあえずこんなところです。はい。

さぁーて、今月はなんとボス氏の新作が控えてるんだよなぁ、また会社バックレようかな…

MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004  収録曲(曲名の列挙のみです)

VOL.1:MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980 – 1984

1. アンジェリーナ (’99 mix version) アルバム『The 20th Anniversary Edition』

2. ガラスのジェネレーション (Additional recorded version) アルバム『THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004』

3. スターダスト・キッズ (Additional recorded version) 7インチシングル

4. ダウンタウンボーイ (’99 mix version) アルバム『The 20th Anniversary Edition』

5. 情けない週末 (Original version) アルバム『BACK TO THE STREET』

6. モリスンは朝、空港で (’00 mix & radio edit version) アルバム『GRASS』

7. シュガータイム (Radio edit version) 7インチシングル

8. ハッピーマン (’99 mix & radio edit version) アルバム『The 20th Anniversary Edition』

9. 悲しきレイディオ (’20 re-mix version) アルバム『Heart Beat』

10. 彼女 (Re-take 1991 version) アルバム『スロー・ソングス』

11.  サムデイ (Original version) アルバム『SOMEDAY』

12.  ロックンロール・ナイト (’99 mix version) アルバム『The 20th Anniversary Edition』

13. グッドバイからはじめよう (Original version) 7インチシングル

14. コンプリケイション・シェイクダウン (Short edited version) 7インチシングル

15. トゥナイト (Short edited version) 7インチシングル

16. ニューエイジ (Short edited version) 7インチシングル

VOL.2:MOTOHARU SANO GREATEST SONGSCOLLECTION 1985 – 1992

1. ヤングブラッズ (Album mix version) アルバム『Café Bohemia』

2. シーズン・イン・ザ・サン – 夏草の誘い (Alternate version) アルバム『Café Bohemia』

3. ジャスミンガール (Original version) アルバム『Time Out!』

4. 誰かが君のドアを叩いている (Radio edit version) アルバム『Sweet 16』

5. ジュジュ (Original version) アルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』

6. ワイルド・ハーツ – 冒険者たち (Original version) アルバム『Café Bohemia』

7. 新しい航海 (The Heartland version) アルバム『No Damage II』

8. ナポレオンフィシュと泳ぐ日 (Original version) アルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』

9. スウィート16 (Radio edit version) アルバム『Sweet 16』

10. レインボー・イン・マイ・ソウル (’99 mix & radio edit version) アルバム『The 20th Anniversary Edition』

11. 雪 – あぁ世界は美しい (Radio edit version) アルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』

12. 約束の橋 (Additional recorded version) CDシングル

13. ぼくは大人になった (Original version) アルバム『Time Out!』

14. クエスチョンズ (Original version) アルバム『Time Out!』

15. ボヘミアン・グレイブヤード (Original version) アルバム『Sweet 16』

16. また明日 (Original version) アルバム『Sweet 16』

VOL.3:MOTOHARU SANO GREATEST SONGSCOLLECTION 1993 – 2004

1. ザ・サークル (Remix & Radio edit version) アルバム『Dance Expression of THE CIRCLE』

2. トゥモロウ (Edited version) アルバム『The 20th Anniversary Edition』

3. エンジェル (Radio edit version) アルバム『THE CIRCLE』

4. レイン・ガール (’99 mix version) アルバム『The 20th Anniversary Edition』

5. 天国に続く芝生の丘 (’00 mix version) アルバム『GRASS』

6. ヤァ! ソウルボーイ (Original version) アルバム『フルーツ』

7. 経験の唄 (Original version) アルバム『フルーツ』

8. 楽しい時 (Original version) CDシングル

9. 君の魂 大事な魂 (Alternate version) アルバム『THE SUN』

10. 彼女の隣人 (Radio edit version) アルバム『THE CIRCLE』

11. ヤング・フォーエバー (Original version) アルバム『THE BARN』

12. ロックンロール・ハート (Radio edit version) アルバム『THE BARN』

13. 風の手のひらの上 (Radio edit version) アルバム『THE BARN』

14. 希望 (Original version) アルバム『THE SUN』

15. 月夜を往け (Original version) アルバム『THE SUN』

16. 太陽 (Alternate version) アルバム『THE SUN』

以上、【私的数曲レビュー】MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004でした。ありがとうございました。

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