佐野元春

【私的数曲レビュー】THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005–2020

今回の記事は、佐野元春&ザ・コヨーテバンドのベストアルバム「THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005–2020」の事前レビュー 数曲レビューになります。

なぜ事前なのかというと、理由はもう1枚のベストアルバムの方と一緒です。ベスト盤入手後に感想を書くと言っても、入手前も入手後も大して変わらないかなと…

アルバム入手後に何かビビっと来たら何曲かピックアップして感想を追記するかも知れません。 2020.10.6 数曲感想を追記します

尚、本作には15年来の仲間であるザ・コヨーテバンドとの楽曲、CD2枚組の全32曲が収録されており、EPIC/SONYレーベル時代のベストアルバム『MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004』も同時リリースされます。


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THE ESSENTIAL TRACKS 全体的な印象

『THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005-2020』2020年発表

本作全32曲の内訳は、「COYOTE」:全12曲から8曲、「ZOOEY」:全12曲から6曲、「BLOOD MOON」:全12曲から10曲、「MANIJU」:全12曲から6曲および「ヒナギク月に照らされて」&「エンタテイメント!」になります。

元になったどのアルバムからも半数以上の作品が選ばれています。特に「BLOOD MOON」からは全12曲中10曲が選ばれ、「本当の彼女」と「新世界の夜」が外れています。

「BLOOD MOON」は正に傑作だと思いますので、多くの曲が選出されるのは理解できますが、個人的には「新世界の夜」が選外になったの少々残念ですね。

シリアスな曲ですがDISC.2の12.~14.あたりに配置すれば違和感もないと思うのですが…

「MANIJU」については、「マニジュ」が外れているのは意外でしたね。収録時間の関係でしょうか?

全体的には「新世界の夜」と「マニジュ」が含まれていないのは少々残念でしたが、基本的には各アルバムの代表曲はもれなく選ばれていると思います。

更に欲を言えば「ZOOEY」から「食事とベッド」と「ゾーイ」、最終的に選外となった「ビートニクス」が入っていれば尚良かったですね。

まあその辺は個人の好みの問題ですのでアルバムジャケット同様、好みに合っているか否かは人それぞれだとは思います。

何しろ収録曲数がとても多い分、大半の人気曲は収録されているので購入者の嗜好から外れることはあまりない、守備範囲の広い選曲になっていることは間違いのないところかなとは思います。

THE ESSENTIAL TRACKS 数曲感想 2020.10.6追記

収録曲の感想につきましては、本作用に再編集された6曲のみとさせて頂きます。その他の曲につきましては、下記、各アルバムの私的全曲レビューなどがございますので割愛させて頂きます。

また、善は急げってことで、商品が到着する否やソッコーで聴いて書いた記事ですので、事実誤認や誤字脱字があるかもですがご容赦願います。

で、注目の2020mix & radio edit曲ですが、2020mixは良いとしてradio editって何やねんって話です。

ですがご安心ください。基本短くなっていません。むしろ長くなっているくらいです。

あと、もう1枚のベストアルバムですが届かないんですよねぇ。同時に予約したのに。どうしたアマゾン君よ、らしくないじゃないか!

そんな訳でもう1枚の方は後日ですね。まあ、追記すべきことがあるかどうかは聴いてみないと分かりませんが…

アルバム『COYOTE』私的全曲レビュー

アルバム『ZOOEY』私的全曲レビュー

アルバム『BLOOD MOON』私的全曲レビュー

アルバム『MANIJU』私的全曲レビュー

『エンタテイメント!』私的レビュー

君が気高い孤独なら(2020 mix & radio edit) アルバム『COYOTE』

イントロのアコギの感じが異なりますね。差し替えじゃないですよね? こちらの方が好きです。あと、タンバリンが引っ込んでストリングスが前面に出てきていい感じです。

radio editとなっていますが、ショートバージョンではない様です。オリジナルは4:32でしたが本曲は4:38でむしろ長くなっている不思議…

境界線(2020 mix & radio edit) アルバム『BLOOD MOON』

うーん、これは難しいですね。きもちシンバルが前に出てきている様な…気のせいかもですね。明確なオリジナルとの違いは私には分かりませんでした。

音質向上は前曲を通してのことでしょうし。時間もradio editとなっていますが1秒短くなっただけという。もっと聴きこまないといけませんね。

まあ、とにかく名曲中の名曲に変わりはありません。素晴らしい名曲の一言に尽きます。はい。

バイザシー(2020 mix & radio edit) アルバム『BLOOD MOON』

オリジナルではパーカッションが前面に出ていましたが、このver.はギターとボーカルが前面に出てきています。

そういった意味ではブルーベルズ感は減りましたが、ギターメインのコヨーテバンド感は高まったと思います。パーカッションのスパムさんもコヨーテバンドの一員だとは思いますが…

あと、こちらもradio editですが時間はオリジナルの4:27に対し4:32と長くなっています。radio editって何のことでしょうか? うーん、まあいいでしょう。

黄金色の天使(2020 mix & radio edit) アルバム『COYOTE』

こちらもギター、ルーズなエレキが前面に出てきてことでオリジナルにあったフォーク感は随分と後退して良いんではないでしょうか?

時間は1分程度短くなっていますが、それでも4:43ありますので丁度良い長さだと思います。

オリジナルの5:48はちょっと長過ぎかな? アレ私、だれちゃうんですよねぇ。

ヒナギク月に照らされて(2020 mix & radio edit) シングル『星の下 路の上』

元々は、シングル「星の下 路の上」に収められていたブルージーなミドルテンポのロックです。

そのジャムセッション的なオーラからは、ホーボーキングバンド的なダンディーさが感じられますがもちろんコヨーテバンドとの作品です。

2004年にホーボーキングバンドと共に「THE SUN」、2005年にコヨーテバンドと共にシングル「星の下 路の上」、そして2007年のアルバム「COYOTE」への流れを考えると、ホーボーキングバンドからコヨーテバンドとの出会い・移行期間に誕生した曲であることがそのサウンドからも伺えます。

歌詞は全体的によく分からないですね。タイトルについてもヒナギクがデイジー(レーベル名)なのは分かりますが、「ヒナギク月」ってあるのでしょうか? それとも佐野さんの造語なのでしょうか?

佐野さんの気持ち的には「ヒナギク、月に…」ってことかな?「コヨーテ、海へ」みたいに。

あれが「コヨーテ海へ」だと意味違っちゃうかもです。「オホーツク海へ」と同じ様に読まれてしまいそうです。

まあでも正式なタイトルはあくまでも「ヒナギク月に…」なのですからきっと「ヒナギク月」なんでしょうけども…

前置きが長くなりましたが、本作の本曲ですが、こちらはボーカルがダブルボーカルになっていますね。

イントロにオリジナルにはないオルガンが登場します。ベースも前に出てきて渋さが増していい感じです。

ちなみにこちらもradio editですが、1秒長くなっています。

あと今更言っても仕方ないですが、このシングルには「裸の瞳」という知る人ぞ知る、隠れた名曲が収められているのですが、アルバム「COYOTE」には収録されず、本作においても収録が見送られているのは謎ですね。

虹をつかむ人(2020 mix & radio edit) アルバム『ZOOEY』

こちらもイントロのアコギが高音になってフォーク臭が消えました。しょっぱなのキーボードもなくなりました。

あと、この曲テンポが明らかに遅くなっていますね。バラード感高め仕様の様です。楽曲の性質から言ったらこの方がしっくり来ます。

ただ、同じボーカルをゆっくりにした感じなのにはちょっと違和感を感じました。どうせならボーカルを取り直して欲しかったですね。

ま、今日の今日なんで時期に慣れるとは思いますが。

そんな訳でこちらもradio editですが、オリジナル4:53に対して5:16と長くなってます(笑)radio editって何やねん。いや、良いんですよ。短いよりマシです。ハイ。

アルバムタイトルの”2005-2020”という表記について

余談ですが、ひとつ気になることがあります。それはアルバムタイトルの2005-2020という表記についてです。

佐野さんとザ・コヨーテバンドとの出会いとなったアルバムは、言うまでもなく「COYOTE」ですね。

そのアルバム「COYOTE」のリリースは2007年ですが、今回のアルバムタイトルには何故か2005-と記されています。

熱心なファンであればその理由はすぐに分かることかも知れませんが、一応書いておきます。

2005年当時佐野さんは、1996年の自身のアルバム「フルーツ」にて共演経験のある、現コヨーテバンド中心メンバーの深沼元昭氏のプロジェクト、「メロウヘッド」の楽曲「エンプティ・ハンズ」にボーカルとして参加しています。

また、同年には佐野さんのシングル「星の下 路の上」を現在のコヨーテバンドのメンバーを中心に制作したことが、2007ではなく2005となっている理由だろうと思います。

アルバム「COYOTE」が2007年リリースであるにもかかわらず、あえてタイトルを2005とするあたりに佐野さんのコヨーテバンドに対する愛情や感謝が見て取れます。

また、-2020という部分も一瞬ですが?でした。

というのも今回のベストアルバムの対象になっているのは、メンバーとの初アルバムである2007年「COYOTE」は当然のこと、名義がMOTOHARU SANO & THE COYOTE BANDとなっている2013年「ZOOEY」、2015年「BLOOD MOON」、2017年「MANIJU」の3作品、計4作品になっています。

よって2019年のアルバム「或る秋の日」はコヨーテバンドのメンバーが演奏しているにもかかわらず、ソロアルバム的な位置付けの様で今回は対象外です。「或る秋の日」にも好きな曲があるだけに少々残念です。

ちなみに「或る秋の日」のアルバムジャケットには文字表記自体がなく、背表紙には佐野元春としか書いてありませんので、たしかにソロ作品扱いの様です。

ならば2005-2020でなく-2017(MANIJU)が妥当では?と思いきや、2020年には新曲の「エンタテイメント!」がありますので、なるほど辻褄は合っている訳ですね。

よく見かける何気ない年号表記にもこだわりや注意を払っているあたりは、さすがは佐野さんだなと感じました。

THE ESSENTIAL TRACKS 収録曲(曲名の列挙のみです)

【DISC 1】

1. 君が気高い孤独なら(2020 mix & radio edit) アルバム『COYOTE』

2. 境界線(2020 mix & radio edit) アルバム『BLOOD MOON』

3. バイザシー(2020 mix & radio edit) アルバム『BLOOD MOON』

4. エンタテイメント! 2020年新曲

5. 天空バイク アルバム『MANIJU』

6. 世界は慈悲を待っている アルバム『ZOOEY』

7. 東京スカイライン アルバム『BLOOD MOON』

8. La Vita e Bella アルバム『ZOOEY』

9. ポーラスタア アルバム『ZOOEY』

10. 悟りの涙 アルバム『MANIJU』

11. 紅い月 アルバム『BLOOD MOON』

12. 黄金色の天使(2020 mix & radio edit) アルバム『COYOTE』

13. 純恋(すみれ) アルバム『MANIJU』

14. 禅ビート アルバム『MANIJU』

15. コヨーテ、海へ アルバム『COYOTE』

16. 優しい闇 アルバム『BLOOD MOON』

【DISC 2】

1. 星の下 路の上 アルバム『COYOTE』

2. 世界は誰の為に アルバム『COYOTE』

3. 荒地の何処かで アルバム『COYOTE』

4. ヒナギク月に照らされて(2020 mix & radio edit) シングル『星の下 路の上』

5. 夜空の果てまで アルバム『COYOTE』

6. Us アルバム『COYOTE』

7. 君と一緒でなけりゃ アルバム『ZOOEY』

8. 私の太陽 アルバム『BLOOD MOON』

9. いつかの君 アルバム『BLOOD MOON』

10. 虹をつかむ人 (2020 mix & radio edit) アルバム『ZOOEY』

11. 詩人の恋 アルバム『ZOOEY』

12. 誰かの神 アルバム『BLOOD MOON』

13. キャビアとキャピタリズム アルバム『BLOOD MOON』

14. 朽ちたスズラン アルバム『MANIJU』

15. 夜間飛行 アルバム『MANIJU』

15. 空港待合室 アルバム『BLOOD MOON』

16. 現実は見た目とは違う アルバム『MANIJU』

18. ビートニクス アルバム『ZOOEY』

何故か「夜間飛行」と「ビートニクス」が最終的に外れましたね。単純に曲数を【DISK1】と同じ16曲に合わせたかったのかも知れません。ちなみに同時発売のEPIC時代のベスト盤もCD各1枚に16曲入りとなっています。なぜ各16曲なのかは分かりませんが…

まあ正直「夜間飛行」はあまり好みじゃありませんでしたが、「ビートニクス」は中々の名曲だと思いますので選外になったのは少々残念です。

以上、【私的数曲レビュー】THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005–2020でした。ありがとうございました。

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